2017年5月28日日曜日

村上春樹 「TVピープル」を読む


村上春樹 「TVピープル」を読了。短編集。「加納クレタ」なんていうタイトルもあり、興味深い。「我らの時代のフォークロア」なんかノンフィクションとフィクションの境目なんていう作品でオモシロい。「眠り」もオモシロかった。amazonのレビュー読むと批判も多い短編集ですが、読者が村上に求めるものが違うからでしょう。昔の作風が個人的には肌に合います。だから本作品も面白く読めました。

2017年5月27日土曜日

ジェシ・エド・デイヴィス 「キープ・ミー・カミン」


JESS ED DAVIS 「KEEP ME COMIN」です。1973年のソロ3rdアルバムです。まずはジャケットがカッコイイ。ジャケ買いしてしまいます。また中身も良いです。ロッキンな彼のギターが十二分に堪能できます。ボーカルの素朴さとの落差が良いのです。
本当にギターがかっこいい。ロック魂十分です。
個人的にはこのアルバムがJESSの最高傑作だと思います。ロック者の心を打ちます。最高の作品。ギター・レジェンド・シリーズの1枚。1000円で購入できます。期間限定。また再発を待つ可能性が大なので、興味のある方は今のうちに入手をオススメします。

ボズ・スキャッグス 「ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン」


BOZ SCAGGSの1STアルバムです。1969年の名品。デュアン・オールマンとマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオにて生み出された珠玉の作品。ブルー・アイド・ソウルの傑作です。ブルースやカントリーまでも取り込んだサウンドは休日の昼下がりに最適です。心のバカンス。心が休まります。

その後AORの皇帝のようになるBOZですが、こういった世界観を持っていることを知るのも重要。良い作品に出会えました。

村上春樹 「レキシントンの幽霊」


村上春樹 「レキシントンの幽霊」を読了。「蛍・納屋を焼く」を読んだ勢いで読了。「沈黙」が心に残る。「七番目の男」は怖い。3.11では同じ体験をした方が多くいたと思う。物語のラストが救済となっている。「めくらやなぎと、眠る女」は「蛍・納屋を焼く」からスリムになり、鋭角となったストーリーが良い。
村上春樹の中では、彼の世界が存在していて、彼の物語はその世界の中での出来事のような気がする。現実と想像の世界のちょうど交わっているところで、様々な物語られている日常が日常で存在しているようだ。
その世界を少しでも感じたいのが読者というものであろう。

星野源 「そして生活はつづく」


青春は楽しいけど、恥ずかしい。青春はまったく恥ずかしさでいっぱいだ。その恥ずかしさは膨れに膨れ上がった自意識によるところが大きい。
その恥ずかしさを、恥ずかしがらずにチョット出したのが、本作品です。星野源という「男」を見直しました。いいですね。その感覚自分もつい最近まで持っていました。その感覚とは、膨れあがた自意識です。明日明日50になるところで、ちょっと抜け出せたような気がします。
みんなそうなんだから、みんな大丈夫だよ。あなただけではないのだから。
そんな作者が意図していない、青春の応援歌。大人になれない、大多数の男に星野から贈られた応援歌が本作品です。最高です。

村上春樹 「蛍・納屋を焼く・その他短編」



村上春樹 「蛍・納屋を焼く・その他短編」を読了。村上春樹の「昭和」時代の短編集。これはオモシロかった。特に「蛍」「納屋を焼く」「踊る小人」「めくらやなぎと眠る女」は最高です。(ほとんど全部)
彼の作品は特に初期が自分の心にシックリきます。何故か判らないが、心にストンと落ちるというか、情景が思い浮かび、シックリとします。最近の作品でもそのようなことはありますが、初期作品群にはこういった感想を持つことが多いです。
しばらく、読み返してみようと思いました。


2017年5月21日日曜日

チョット古い小論を読む。これが面白い


最近、チョット昔のエッセイというか、社会を論じた文章を読むのが好きです。私が高校生から大学生の時期に読んだこのような書の文章が自分の人格形成に凄く影響を与えていることがハッキリ理解することができます。「自分のあの考えは、ここが出典だったのか」と愕然とすることも多いですね。これまでの人生を振り返る意味でも、また現代社会との関係を知る意味でも、これらの社会事象をい扱った書を読むことは、非常に面白く、興味深いことです。

で1冊目は、藤原新也 「幻世(まぼろよ)」です。1987年に単行本で出版された本。手元にあるのは1990年の文庫版。正に大学時代。藤原はこの時代のある種こわもてのヒーローでした。彼の文章はすんなりと自分に入ってきました。本書を読み返して思うのは、時代は変わったけど、人間はなかなか変われないものだな、ということ。文章中の風俗や小間物を現代に置き換えると、そのまま現代論になります。カメラマンとして、その表層だけでなく、物事の奥まで視線がとどいているからでしょう。硬派な文章をお求めであれば、本書は最高ものになります。





合わせて本書もオススメです。呉智英 「サルの正義」です。こちらは1993年単行本、1996年文庫化されたものです。これもまた面白い。上記作品との併読をオススメします。

大島一洋 「芸術とスキャンダルの間」


大島一洋 「芸術とスキャンダルの間」を読了。

芸術作品というのは不思議な存在です。絶対的な価値があるわけではありません。無名画家の絵がオークションで1万円の予定価格であったが、あるとき有名画家の作品とわかり、一気に6千6百万円になってしまったことがありました。絵の価値では1万円でも、有名画家という要素で6千6百万円になるのです。

絵画自体の絶対価値なんて存在しないのです。時代や作者やその物語によって、絵画は絵画の持つ価値(そんなものはないけども)以上の価値をもつのです。ということは、贋作やニセモノは絵画の価値が絵画にないことから、その行為が罪になるのです。その表現自体に価値があれば、本物もニセモノもかわりありません。

そいうった芸術作品だから、「スキャンダル」とはいつも背中合わせなのであろう。興味深い事件とそこに連なる物語が楽しめる。面白い事件集。


芸術の価値は個人的に認めています。ボーナスが入れば、手の届く範囲で絵画を購入しています。ほとんど無名画家の作品ですが、個人的興味にはまれば、値段と相談して購入しています。国宝級とか数百万円なんて手に届きませんが、芸術作品は近くに置きたい魅力があります。
そんな魅力が人間を惑わせるのでしょう。

2017年5月15日月曜日

仙台国際ハーフマラソン2017年を走る

昨日は仙台国際ハーフマラソンに出場してきました。会社がスポンサーなので、仕事みたいなものです。。。


当日は雨。仙台国際が市民マラソンとなってから、全部出場していますが、雨は初めて。スタートを待つ恒例の待機時間で、体が完全に冷えきりました。
それでも、前半はがんばりましたが、後半はジョグペース。結果、1時間53分くらいでのゴールとなりました。


これで、山田記念と仙台国際、2戦続けて雨降りです。昔は晴れ男なんていわれていましたが、年と共に効力が無くなったのかも。


次は9月の秋田100km。今回の仙台国際では昨年の秋田100kmのTシャツを着て参加しました。走っているときに反応してくれたランナーは1人。今年も出場なさるそうですので、頑張りましょうと言って、先に行ってしまいました。


毎年の恒例行事なので、まずは無事で良かった。

2017年5月7日日曜日

GWのランニング結果

GWのランニング結果


4月29日(土) 21km(山田記念ハーフマラソン)
4月30日(日)  0km
5月 1日(月) 12km
5月 2日(火) 24km
5月 3日(水)  0km
5月 4日(木) 30km
5月 5日(金)  0km
5月 6日(土)  0km
5月 7日(日) 10km


合計:97km


100km目標だったけど、まあ良しとしますか。

BOOWY 「JUST A HERO」





BOOWY 「JUST A HERO」です。1986年の4枚目。ヨーロッパの排他的な雰囲気もまとった、アルバム。パンクから上手く進化したアルバムですね。彼らの最高傑作の呼び声も高いアルバムです。なにせ、曲が良い。捨て曲が無いところが良い。これだけ音楽性を広げられたら、次作での日本征服も、さもありなんといったところ。良い作品です。シングル・ヒットに目が向きがちな彼らですが、アルバム全体の完成度では本作品がイチバンでしょう。

2017年5月6日土曜日

村上春樹/安西水丸 「村上朝日堂」




村上春樹/安西水丸 「村上朝日堂」を読了。村上春樹の初のエッセイ集。安西水丸が絵を担当。日刊アルバイトニュースでの連載(1年分)をまとめたもの。昭和の時代のお話。でも現代でも十分通じる事柄が沢山あります。30代前半の彼の生き方が良くわかります。自分の蔵書は昭和62年2月のもの。高校時代に読んだのだな。結構このエッセイに感化されている自分がいたことに気付きました。自分を形つくっている一つの要素ですね。もう一回読むことあるかな。また10年以上たってから再読したいな。村上がノーベル賞とったあたりでも良いかもしれません。10年かからないかもしれませんね。



2017年5月5日金曜日

ザ・クラッシュ 「シングルス」


THE CLASH 「THE SINGLES」です。彼らのシングル集。1977が入っていないのが残念。でも彼らの歴史を手っ取り早く知ることができます。初期の血管ぶち切れナンバーから後期のダブやレゲエにまで影響を受けた彼らの音楽家としての誇りを知ることができます。パンクロッカーのクラッシュを知ろうとして、本作品を手にとってはいけません。血潮溢れるパンクナンバーをご所望の方は1枚目と2枚目のオリジナルアルバムからが良いでしょう。その後彼らの変遷を「LONDON CALLING」から体験していくのが良いでしょう。本作品は彼らの変遷を一直線に経験できる利点もあります。あのTVCMで流れていた曲も入っているので、その点ではお得です。しかしオリジナルから聴いたほうが良いよ。



エアロスミス 「パンプ」




AEROSMITH 「PUMP」です。1989年の傑作アルバムです。本作品のツアーに参戦したのも良い思いでです。RUN DMCが彼らの「WALK THIS WAY」をサンプリング??した楽曲が大ヒットし、
前作の「PERMANENT VACATION」で復活した後の作品。当然油も乗ってきているし、雰囲気も良い中で制作されたことが判る名作です。すべての楽曲が「PUMP」というアルバムで一体感を持ち、これぞ、アメリカン・ハードロックといった宣言が音から伝わってきます。この後が「GET THE GRIP」です。これもいいけど、やはり「PUMP」派な私なのでした。

2017年5月3日水曜日

ザ・エクスプロイテッド 「パンクス・ノット・デッド」



THE EXPLOITED 「PUNKS NOT DEAD」です。1981年のあまりにも有名な宣言。パンクというより現在はハードコアの始祖のような立ち居地です。内容はあまりにも熱く、心の奥底に伝わってくるハードコア魂があります。1981年というとロンドンオリジナルパンクの嵐がやみ、PUNK IS DEADと言われ始めていた時期に、UKハードコアの旗手として高らかにアルバムタイトルを宣言した彼らでした。それだけで心揺さぶられます。ボーカルのワッティーの訛りのある英語にも地方出身者として共感できます。まさにPUNKS NOT DEAD!!

2017年5月1日月曜日

COUNT BUFFALO&HIS ROCK BAND 「SOUL LIMBO / THE SIDEWINDER」


COUNT BUFFALO&HIS ROCK BAND 「SOUL LIMBO / THE SIDEWINDER」7インチです。2017年の Record Store Day にて購入。ジャパニーズ・フリー・ジャズが好きで、ニューロックが好きなら触手が伸びてしまう一枚。ジャケットも最高の7インチ。THE SIDEWINDERが熱くて好きです。

ジャパニーズ・フリー・ジャズもニューロックも足を踏み入れると、とことん深く潜行してしまう、魔の領域です。でも少しずつ聴いていきましょう。人生は長い。(でも短い)

ジョン・メレンキャンプ 「WHENEVER WE WANTED」



JOHN MELLENCAMP 「WHENEVER WE WANTED」です。1991年の作品。1曲目からカッコイイリフで幕開けです。ラストのホーンも気分を盛り上げる感じで入ってきます。80年代からのヒットチャートを賑わすだけのアーティスト活動の疲労を抜く為、休養&絵画制作に打ち込んでいた後の復帰作。アメリカンロックの醍醐味を伝えてくれる名作ですね。でも評価は低いみたい。80年代の彼の幻想を引きずっているのでしょうね。現代のアメリカンロックを提示してくれる彼みたいなロッカーは貴重だと思うのですが。そしてこんな作品も貴重なのでは、と思ってしまいます。
中古レンタル落ちで2枚で100円で購入した片割れ。最高のロックンロールを味合わせてくれました。

ブラック・ジョー・ルイス&ザ・ハニーベアーズ 「スキャンダラス」


Black Joe Lewis & the Honeybears 「Scandalous」です。黒いロック。ガレージ・ソウルと言われている彼らの2ndアルバム。凄くいいです。テンション高いソウル・ロック。熱いです。こういった音楽探していました。ジャケットもピッタリな傑作ですね。素晴らしい。このような脳の血管ブチ切れるソウル・ロックンロールって聴いてるだけで、熱い血潮が沸き立ちます。ロックの初期衝動。あなたも体験してみましょう。最高のロックンロール。