2017年1月29日日曜日

ドン・ウィンズロウ 「フランキー・マシーンの冬」




ドン・ウィンズロウ 「フランキー・マシーンの冬」を読了。
素敵なクライム・ノベルでした。一気読み。物語の世界に引き込まれました。
こういったジャンルでは、主人公(男)が読者(男)を惚れさせなければなりません。そうしなければ、傑作との評価は与えられないでしょう。

本作品は上記の基準を軽々と乗り越えて、我々にエンターテイメントの世界を提示してくれます。とても良い主人公です。男が惚れる、憧れる主人公。良い読書体験でした。





2017年1月22日日曜日

Bob Dylan 「DESIRE」


今やノーベル賞作家??となったボブ・デイランのアルバム「Desire」。邦題はそのままの「欲望」。1976年の作品。名盤であるし、売れた作品でもあります。

様々なミュージシャンと創り上げたディランの世界観がつまった、彼の中でもロックな作品だと個人的に思う。だから個人的に好きな作品でもある。

本作品の魅力をもっと感じたいのなら、この作品リリース後のツアー「ローリング・サンダー・レビュー」を録った作品も合わせて聴かれることをオススメします。

彼の本作品でやりたかったことをよりライブ音像で感じることができます。

2017年1月21日土曜日

映画 「聖の青春」 を観る


映画「聖の青春」を秋田ルミエールで鑑賞。
将棋が好き、というよりは、棋士が好き。なので見なきゃいけない作品。原作も出た瞬間に購入し読了しました。NHKの将棋も将棋自体よりは棋士の生き方や存在に興味があるので、見続けている。

映画自体ですが、泣いてしまったことを告白しなくてはいけません。がそれは泣く方向に作品のベクトルがあったから仕方ない。そんなことより、もっともっと「異能」な彼ら、棋士の生き方にスポットライトをあてて欲しかった。羽生や村山君を演じた役者に報いるためにももっともっと棋士の棋士たる部分に焦点を当てて欲しかった。

でも面白く作品を鑑賞した。久しぶりの大小屋で見た映画だったけど、よかった。

2017年1月15日日曜日

DEF LEPPARD 「PYROMANIA」


DEF LEPPARDの1983年の傑作アルバム、「PYROMANIA」です。邦題「炎のターゲット」です。充実しています。全てが名曲、捨て曲無し。傑作中の傑作アルバムです。

この時期、METALの世界がイチバン充実していた時期。先端の音楽がMETALだったのです。そこに、このような高品質アルバムが出れば、もう鬼に金棒です。

それにしても良いアルバム。メロディの美しさ、リフの力強さ、パワーとスピード。最高の作品。その後、次のモンスターアルバムで彼らは世界制服に成功するのです。

これからも聞き続ける名作アルバムです。

RATT 「DETONATOR」


RATTの1990年の作品「DETONATOR」です。彼らの断末魔が聴こえてくる時期の最高傑作。ラット節炸裂の名作だと思います。彼らの特徴でもあり、また弱点でもある、スティーブン・パーシーの幅のないボーカルレンジが本作品では良い方向に向かって、ラットらしい作品となっております。
がしかし、1990年。世の中はグランジが席巻し、昔ながらのLAメタルは窮地に陥っていました。彼らの本作品も名作でありながら、世の中の流れに逆らえなかったのです。
プロデュースはデスモンド・チャイルド。ジョン・ボンジョビやマイケル・シェンカーも参加しています。(マイケルはシークレット)
世間的には評価低いですが、自分の耳を信じて、良い作品には「良い!!」といい続けたいですね。

2017年1月9日月曜日

矢野顕子 「JAPANESE GIRL」


矢野顕子 「JAPANESE GIRL」です。1976年の彼女のデビュー作。唯一無二の個性で共演のリトル・フィートさえも凌駕している若干20歳の驚異的な作品です。

彼女の世界観が音から溢れだしています。凄い作品です。

洋楽と邦楽、そして民謡などをこれほどまでに融合した作品はないんじゃないのかな。やろうとした人々も居ただろうが、それは「実験音楽」や「舞踏」なんかでしか表現できなかったのかもしれない。そんなハードルを簡単に飛び越えた彼女の才能に敬意を表さずにはいられない。

心して聞かなくてはいけない作品の一つです。


2017年1月7日土曜日

薮内佐斗司 「ほとけの履歴書 奈良の仏像と日本のこころ」


薮内佐斗司 「ほとけの履歴書 奈良の仏像と日本のこころ」を読了。

ここ数年、奈良の魅力にはまって、少なくとも年に1度は仏像見学をしています。今年度は出張で大阪に行く機会もあり、帰りに奈良によって帰るのが恒例となっております。
やはり法隆寺が大好きで、朝8:00の開場とともに金堂を訪れると、釈迦三尊像を独り占めできます。五重塔の塑像も誰にも邪魔されず、鑑賞できます。
また、西ノ京へ朝行けば、薬師寺の金堂で薬師三尊像や聖観音像を独り占めできます。最高の一時です。
そんな奈良のイカした仏像の作成方法や時代背景を丁寧に教えてくれる本書。仏像好きには堪らない参考書です。

2017年1月3日火曜日

年末年始あれこれ

GUITAR WORK SHOP Vol.1 
BY 大村憲司、渡辺香津美、森園勝敏、山岸潤史
1977年


日本を代表するギタリストの共演。山下達郎なんかもコーラスで参加している。仙台の中古レコード屋でLPで購入。
 リメイン・イン・ライト
BY TALKINGHEADS
1980年


アフリカンなキング・クリムゾンな感じ。エイドリアン・ブリューなんか参加してるかもしれないが、デシプリン・クリムゾンですね。


宝物Le temps de l'amour/古内東子フレンチ・コネクション







2000年
古内東子の作品をフランス人がカバー。当然フレンチ・ポップ。これはこれでアリかもしれない。




セイリン・シューズ
BY LITTLE FEAT
1972年


良い作品ですね。こういった音楽も心地よくなった。

佐藤ジュンコ 「月刊佐藤純子」


以前から仙台文庫から出ていた「月刊佐藤純子」がいつの間にか、ちくま文庫から発売になっていた。仙台文庫版を古書店で探していた身とすると嬉しい復刊。
書店員も辞めてイラストレーターでがんばるのね、純子さん。陰ながら応援させていただきます。といっても本人を知っている訳でもなく、彼女のイラストに心打たれている身なのです。大好きな作風です。心が和む絵とはこういった作品を言うのですね。良い作品です。
また内容もちょうど2011年3月11日にかかっており、当方もちょうど仙台勤務時であり、思い出すことも読みながら多かった。
良い作品ですので、作者にはいつまでもこの絵で私を和ませてください。本作品に興味を持ったら以下の作品も必読ですよ。
ミシマ社から出ている「コーヒーと一冊シリーズ」の「佐藤ジュンコのひとり飯な日々」

2017年1月2日月曜日

ダシール・ハメット 「マルタの鷹」


ダシール・ハメット 「マルタの鷹」です。ハードボイルドの系譜、ハメット-チャンドラー-マクドナルドの源流に位置する作品。サム・スペイド-フィリップ・マーロウ-リュウ・アーチャーの流れでもありますね。個人的には好きな作品。Amazonのレビューによると約10年振りの再読。あんまり覚えてなかった。でもラストはあれでよろしい。馳星周「不夜城」で感じたカタルシスに通じます。こうでなければ。新年そうそう良い再読でした。そういえば今年は酉年ですからね。