塚本哲也 「エリザベート」を読了。
ハプスブルク家の最後の皇女の物語。ではありますが、19世紀から第二次世界大戦後までのヨーロッパの歴史を振り返る書になっている。
ハプスブルク家の話はそのままヨーロッパの歴史を語ることになるのであろう。壮大な物語となっている。
エリザベートの本質は皇女であり、貴族であったのであろうが、その行動だけが民衆の注目をうけたのであろう。貴族の言葉で民衆と付き合うエリザベート。ハプスブルク家の皇女としての尊敬をうけるエリザベート。いつでも愛に直進するエリザベート。
そんな皇女の歴史はそのまま、オーストリアの歴史と重なる。
激動の20世紀ヨーロッパを体現した女性エリザベートをしることは、そのままヨーロッパを知ることとなるのである。
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