夏目漱石 「行人」を読了。明治期の知識人の苦悩を表す。「私以外はみんなバカだ」。簡単に言うとそういうことであるが、みんなバカと突き放せずにいるところが人間らしくてよろし。
でも、「私以外はみんなバカだ」という思いは現代人も持っている人が多いのではないかと思う。自分でそう思っている人は一読オススメします。あなたのその思いは明治からある、普通の思いであることが理解できます。
勉強や読書のこのような「毒」は毒として、受け入れなければなりませんが、自分なりの解毒剤が必要ですね。
嫂との関係、一郎のその後等気になることは沢山ありますが、これはこれでよいのでしょう。数年後再読必要です。
先週読んだ虞美人草とは作風が違う文豪の作品でした。
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