2017年7月16日日曜日

村上龍 「限りなく透明に近いブルー」


 村上龍 「限りなく透明に近いブルー」を読了。随分前に読んだきりの数十年ぶりの再読。

読書に限らず、読んだときには判らなかったことがらが、判ったり、複数の事柄が繋がったりすることがあります。それが再読や再聴の醍醐味。たぶん1回目読んだのが中学生や高校生で本書に登場する音楽などその当時はほとんどわからなかっただろうが、今回の再読では理解できた。ドアーズやストーンズはもちろん、イッツ・ア・ビューティフル・ディなんかも解るようになったぐらい、年をとったことも判る。

この点が解ると村上のデビュー作も以前よりは理解できるのかもしれないが、その初期衝動をおなじぐらい感じることができたのかは疑問。青春のその心持は今はない。

でもラストのシーンは心に残り続けている。



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