2017年6月29日木曜日

鈴木伸元 「加害者家族」




鈴木伸元 「加害者家族」を読了。
ちょっとのことで、我々も犯罪加害者家族になる可能性がある。
それはもう神様の匙加減でしかないことを本書を読むことで理解できる。
本書の衝撃は我々も本書の主人公になる可能性があるだけでなく、アメリカのアーカンソー州の高校での銃乱射事件の加害者家族の事例である。日本では社会から村八分から村十分の扱いをうけるのが普通であるが、加害者家族が受けたのは激励であったという。驚愕の事実である。日本ではネット社会でプライバシーの隅の隅まで暴かれて、抹殺されるのが普通であるのに、アメリカでは加害者家族を激励する論調しかないという。民度という言葉は嫌な言葉だが、この言葉がアメリカと日本の違いを表すには最適である。その民度を構成しているのは我々一人であることに違いは無い。


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