2017年9月18日月曜日

スタンダール 「赤と黒」(上下巻)

スタンダールの「赤と黒」を読了。800ページ強ありますが、楽しく読み進めることが出来ました。物語として楽しめるからです。


平民のジュリアン・ソレルが階級を這い上がろうとするドラマ。貴族や僧侶やお金、知恵を駆使し、這い上がろうとする様は現代の小説の主題ともなりえる。特に終盤のジェットコースターな展開に心奪われました。こういう社会的階級制度や、そこを乗り越える物語はやはり若いうちに読むべきでしょう。そういうことに心が繊細な時期に読むべき書です。パンクロックに通じるといったら良いでしょうか。その不満や不条理を理解し、主人公の立場になって読み進めることができるのも若いうちです。年をとると様々なことが判ってきたりしちゃうから。。。残念です。


「武器を取れ」という思想で貴族社会や階級社会に挑んでいったジュリアンのパンクスピリットに敬意を表します。

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