2017年2月11日土曜日

茂木健一郎 「東京藝大物語」



茂木健一郎 「東京藝大物語」を読了。東京芸大で講師を務めた男から見たエッセイ的な青春小説。圧倒的な青春の青さや爽やかさは無いが、文系青春のある一面を切り取っている作品。様々な例題から、小説だけではない、新書的な知識も知ることが出来る。絵で食べられる人間は、例え東京芸大でも10年に一人。色々な芸術家と学生の交流、また講師である茂木自身の授業から読者自身が学ぶこと、など面白く読み進めることができた。

ただ文体が小説に向いているかは疑問が残る。もっともっと「物語」としての青春小説の側面もあって良かったのではないか、とも思う。


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