松本清張「砂の器」を読了。松本清張の代表作であり、タイトルは有名な本作品、再読でしたが、中古で上下巻を入手し読む。仕事で秋田県由利本荘市亀田にいき、真田丸で盛り上がっている地元のガイドに本作品のロケ地も教えてもらい、興味を持ったため、再読。あまりにも都合が良すぎるのでは??という箇所も多く、細かい点では不満もあったが、大きな物語としては面白く読めた。再読や映画を観ていたため、犯人は知っていたが、初めて手に取ると、犯人が別人で驚くのではないか。その違いも作品の魅力になっています。昭和を代表するミステリですので、あまり細かいところは気にせずに様々な場面の解説を楽しみながら読み進めるのがよろしい。よい読書時間でした。
で原作を読んだら、名作の誉れ高い映画も観ないと、ということでDVD bookを中古で安価に購入して観る事に。原作のエピソードを削りに削って、シンプルにしたシナリオの力量には敬服します。映画版ではミステリというよりは、人情物の側面が大きい。親子の放浪に焦点を当て、感動作に仕上げている。これはこれで面白いし不覚にも涙してしまった。断片的な画面の記憶があるが、このように一気に観たことがなかったのかもしれない。面白い映画であることは確かである。そしてやっぱり名作なのであろう。面白かった。
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