2016年10月10日月曜日

田中美穂「わたしの小さな古本屋」

田中美穂「わたしの小さな古本屋」を読了。岡山で小さな古本屋を営む女性店主のエッセイ。簡素な文章で好感が持てる。お店の名前は「蟲文庫」。風の谷のナウシカの蟲(オーム)みたいですね。なかなかこういうようには上手くいかないのかもしれませんが、生きてる楽しみが垣間見れて、良い読書時間でした。こういう書を良書というのですね。

大崎善生編「棋士という人生」

大崎善生編「棋士という人生」を読了。
将棋にまつわる短編集。様々な人物の短編が集められています。

しかし、私の求めるのはこういったものではない。棋士という異能の人間達の思考や生き方を知りたいのです。彼らが何を考え、生きているかを知りたいのです。本書でも少しは体験できますが、その絶対量は少なく、足りない。残念です。



2016年10月2日日曜日

羽海野チカ 「3月のライオン」12巻



羽海野チカ 「3月のライオン」12巻を読了。1ページにさまざまな情報があって、濃いですね。本書は将棋マンガと捉えるか、青春恋愛ギャグマンガとして捉えるかで読み手のイメージや感想が変わります。私は「ハチクロ」時代から作者の描く世界観は後者だと思っているので、本作品の出来は良いと考えます。楽しいマンガじゃないですか。良い作品です。

2016年10月1日土曜日

「子連れ狼 冥府魔道」



「子連れ狼 冥府魔道」を秋田フォーラス8階の映画館、週末名画座「シネマパレ」で鑑賞。前回のアメリカの夜に続いての鑑賞。1000円で観ることができた。
1973年の若山富三郎先生の名作ですね。ハードボイルドタッチの作品で引き込まれました。この時代の邦画には有無を言わさぬ力がありますね。引き込まれました。でも若山先生、もう少しお痩せになったらば良かったのに。痩せたほうが迫力あったかも。しかし先生、川での戦いよかったですよ。キテレツな部分も沢山あったけど・・・・
終盤、「キレ」といった秘密を抱える若君のセリフは緊迫したな。そこからの殺陣大会、若山先生大活躍。ラストの刹那さや残酷といった意見もあろうかと思うけど、プロの仕事ですから。依頼に100%応えたのです。
力のある良い作品をフィルムで見ることができ、しあわせでしたよ。