RAYMOND CHANDLER 「PLAYBACK」を読了。チャンドラーの遺作であり、そういうことではマーロウ最後の作品。有名な名言「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格が無い」(作中の言葉とは異なるが、こちらがしっくりくるので)が生まれた作品でもある。本作品のマーロウはこれまでとは少し違う。女性との関係が「さらば愛しき人よ」でもあったが、それよりも濃厚であり、これまでのマーロウには見られなかった行動が多い。だからマーロウや文体に思いを持つ人にはあまり受け入れられない作品なのではないか。個人的には、本作品のマーロウには違和感を覚えるものの、楽しく読むことが出来た。本作品は是非村上春樹訳でも体験してみたい。
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