2017年3月20日月曜日

永井龍男 「青梅雨」


永井龍男 「青梅雨」を読了。短編集です。日本人の情念というか、日本人にしか理解できない世界観が描かれています。そして文章もいい。これだけうまい文章だからこそ、情念を浮かび上がらせることが可能なのである。そこいらの人間がまねしても達せられない境地。その力で人間の生活の断片を切り取る。すべては開示されない。想像力が試される。想像力で何百もの結論が導き出される。これぞ文学といった作品です。

作家志望者は本作品集を読みましょう。自分が情けなくなりますよ。

あー全集欲しいなー。

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